「東京タワーが雨に泣いている」の歌詞 荒木とよひさ

飯倉片町いいくらかたまちの帰かえり道みち
何故なぜかいつも雨あめが降ふっていた
今いまでは行いくこともないけれど
時ときの速はやさが背中せなかに淋さびしい
信号待しんごうまちの狸穴まみあな 車くるまを停とめて降おりたら
過去むかしの俺おれに会あえそうな そんな気きがする

東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
あの日ひのままで 雨あめに泣ないている
東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
もう忘わすれちまった 青春せいしゅんなのに

麻布十番あざぶじゅうばんは Rainy Blue
何故なぜかいつも雨あめが降ふっていた
今いまでもワイパーの向むこう側がわ
そっと手てを振ふる彼女かのじょが佇たたずむ
家路いえじを急いそぐだけで 寄より道みちさえも出来できない
バックミラーに消きえて行ゆく それが人生じんせい

東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
ひとりぼっちで 雨あめに泣ないている
東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
もう捨すててしまった 青春せいしゅんなのに

東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
あの日ひのままで 雨あめに泣ないている
東京とうきょうタワーが 雨あめに泣ないている
もう忘わすれちまった 青春せいしゅんなのに