「『プレイス・オブ・ピリオド』」の歌詞 諫山実生

「静寂せいじゃく」と「追憶ついおく」の支配しはいが、不意打ふいうちな涙なみだになる。
「特別とくべつ」と呼よべるこの空そらから、
いつの間まにか熱ねつが消きえ去さった。

過去かこへ繋つなぐ境界線きょうかいせん、目めを塞ふさぐ日々ひびに耐たえられなくて
「終おわりにしよう」繰くり返かえす思おもい。その瞬間しゅんかん
熱あつくなる。嬉うれしさの、涙なみだの向むこうで
仲間達なかまたちが笑わらうから

ささやかで、ちっぽけな、心こころに咲さいた花はなは。
誰だれかの気持きもちで色いろを纏まとう。
かけがえのない、いくつもの場面ばめん。
嬉うれしさも、悲かなしみも、生いきる証あかしになる。
過あやまちも傷跡きずあともそのまま受うけ止とめよう。
癒いやされる事ことじゃなくて、ただ明日あすを信しんじるなら…。

戸惑とまどいと悪戯いたずらのさだめは、無邪気むじゃきな顔かおで闇やみへ誘いざなう。
「大切たいせつ」と呼よべたこの景色けしきは、僅わずかな声こえも夢ゆめも失うしなった。

息いきを殺ころす夜よるは長ながく、ただ震ふるえ朝あさを待まっているだけ。
絶望ぜつぼうの渕ふち、光ひかりも届とどかないそんな場所ばしょへ
手てを伸のばし、信しんじ合あい、支ささえてくれる
友ともの顔かおが愛いとしくて

月つきと影かげ、花はなは散ちる。繊細せんさいな均衡きんこうは
誰だれかの言葉ことばで支ささえられる。
大切たいせつなもの、それは「命いのち」だと
告つげられた、その意義いぎを、次つぎへ伝つたえよう。
後悔こうかいや失望しつぼうの重おもさが辛つらい時ときも
踏ふみ出だす事ことを恐おそれず、ただ明日あすを信しんじるなら…。

ささやかで、ちっぽけな、心こころに咲さいた花はなは。
誰だれかの気持きもちで色いろを纏まとう。
かけがえのない、いくつもの場面ばめん。
嬉うれしさも、悲かなしみも、生いきる証あかしになる。
過あやまちも傷跡きずあともそのまま受うけ止とめよう。
癒いやされる事ことじゃなくて、ただ明日あすを信しんじるなら…。