「チェックメイト」の歌詞 遊吟

規則正きそくただしく整理せいりされた白しろと黒くろだけの住人じゅうにん
呼吸こきゅうする事ことさえ支配しはいされ自由じゆうは一ひとつも無なかった

力ちからを下ください 時間じかんを止とめる術すべを
卒わたしに下ください 守まもる人ひとがいるから
闇やみ、嘘うそ、謎なぞ、悪溢あくあふれたコロシアム

大切たいせつな人ひとを守まもり抜ぬくために強つよくない僕ぼくだけど命いのちを懸かけてる
明日あすも未来みらいも運命うんめいさえも何億なんおくものこの愛あいできっと包つつみ込こむさ

幾いくつもの残骸ざんがいの上うえで前まえよりも軽快けいかいに走はしった
矛盾むじゅんが降ふり止やまなくなって闇夜やみよに苛さいなまれたんだ

力ちからを下ください 正義せいぎを見抜みぬく術すべを
騎士わたしに下ください 間違まちがえたくないから
優やさしい涙なみだはどこかに枯かれ果はてた

敵卒かれにも同おなじ様ように大切たいせつな人ひとがいて同おなじ陸りくの上うえで奪うばい合あう
誰だれにも解わかる訳無わけないエゴだけの
ぶつけ合あい痛いたみだけが勝負しょうぶを決きめるけれど
「チェックメイト」

小ちいさく震ふるえてる妖精庇しょうじょかばうように盾たてになる
躊躇ためらう右手みぎてを支配しはいして死神しにがみになってしまう

誰だれよりも大切たいせつなあの人ひとを見失みうしなって歯車はぐるまが狂くるい始はじめる
今更後戻いまさらあともどりなんてできない幾いくつもの時ときを止とめた
過去かこが締しめ付つける

敵王かれにも同おなじように大切たいせつな人ひとがいて
守まもるために命いのちを刻きざんでた
僕ぼくには守まもるはずのあの人ひとは
もういない剣立つるぎたてて神かみに祈いのるけれど
許ゆるせないだろう
「チェックメイト」