「ロスト」の歌詞 鈴村健一

フワフワ漂ただうよ まだ
君きみへ繋つながるキーワード
夕暮ゆうぐれ サボテン なびくカーテン

咲さいたよ 桃色ももいろの花はな
君きみの予想通よそうどおりだよ
春夏秋冬はるなつあきふゆ 越こえて咲さいたよ

リビングにポツリと持もち主ぬしを待まつソファ
君きみのいない未来みらい 描えがいては消けして

ねぇ
迷まよい子ごみたいにさ 泣なきじゃくったら
誰だれかが君きみを探さがしてくれる?
時計とけいの針はりは またいつものように時ときを刻きざむ
この部屋へや 僕ぼくだけ にじむリズム

路地ろじだらけの駅前えきまえに綺麗きれいなビル建たつんだよ
さよなら さよなら 懐なつかしい日々ひび

馬鹿話ばかばなしばかりだけどちゃんと憶おぼえているさ
笑わらい声ごえ 泣なき顔がお 重かさねた夢ゆめ

行いき交かう足音あしおと 悲かなしみ運はこんでくるから
耳みみをふさいでいるんだよ
でもちゃんとわかってる
君きみのいない街まち 僕ぼくはここにいる

まっすぐに延のびた道みち
やがていつかは誰だれかの道みちと十字路じゅうじろになる
一人ひとりじゃ生いきられない
不完全ふかんぜんに作つくられた意味いみを教おしえて
君きみはもう知しったのだろう?

ああ 僕ぼくらはなぜ

忘わすれることなんか出来できやしない
この街まち この部屋へや この身体からだ
時計とけいの針はりはまた いつものように時ときを刻きざむ
ゆっくり 記憶きおくがにじんでも

まっすぐに延のびた道みち
やがていつかは誰だれかの道みちと十字路じゅうじろになる
出会であいと同おなじ数かずだけ 別わかれを繰くり返かえしてく
一歩いっぽずつ 少すこしずつ 歩あるいて行いこう さあ