「SAMURAI」の歌詞 長渕剛

大和やまとの国くにから のろしを挙あげて
今いま、俺達おれたちは 北きたへ向むかう

我わが道みちを ただひたすらに
迷まよう事ことなく 走はしればいい
人ひとのなりふり 気きにとめないで
ただただ 真まっすぐ ひた走はしれ

時代じだいのせいに よりかかっても
船ふねは動うごきは しないさ
もしも風かぜさえ 吹ふかなかったら
お前まえが風かぜに なればいい

人ひとがつくった標識ひょうしきなど 決けしてまどわされないで
変かえてゆくのは お前自身まえじしんさ
決きめてゆくのはお前まえさ

容赦ようしゃなく 血ちの雨あめに
叩たたき付つけられても かまわない
また誰だれかの せいにしちまって
夜よるの闇やみに ほうむっちまうより

失うしわれた「明日あした」を今いますぐ
とりもどしに 行いかないか?
力無ちからなき正義せいぎなど くそっくらえ!
屁理屈へりくつばっかの この国くにで

そ知しらぬ顔かおで裏切うらぎるよりも 誰だれかが抱だきしめてやれ
人間ひとの悲鳴ひめいを今いまこそ
俺おれたちは愛あいし貫つらぬこう

俺おれは見みた 鎖くさりを引ひきづりながら
片脚かたあしで駆かけてく 野良犬のらいぬを
誰だれかに切断せつだんされた 不自由ふじゆうから
はい上あがる 自由じゆうを

降ふり下おろされた 金きんの斧おので
かっ切きられた首くびが すっ飛とぶ
生臭なまぐさいハエが ブンブン群むらがり
この国くにから 背骨せぼねが消きえる

想おもいが届とどかぬいらだちより あいつの痛いたみを信しんじて
夢ゆめを両手りょうてでしっかり掴つかみ
意地いじでも死しんでも離はなすな

悔くやしさはやがて 力ちからになり
悲かなしみはやがて 優やさしさに変かわる
死しの淵ふちを共ともに 超こえてゆけ
そして 勝利しょうりの女神めがみを呼よべ

生いきる記録きろくを グングンガンガン
ぬりかえて 突つっ走ぱしってゆけ!
命尽いのちつき果はてるまで 俺おれもお前まえも
真まっ赤かに燃もゆる火ひだ 炎ほのおだ

錆さびた線路せんりに突つっ立たち ただ待まっても汽車きしゃは来こねぇ
引ひき裂さかれた魂たましいたちよ
も一度絆いちどきずなを呼よび戻もどせ

大和やまとの国くにから のろしを挙あげて SAMURAI!
今いま、俺達おれたちは 北きたへ向むかう NIPPON!