「旅人」の歌詞 高橋優

涙なみだしたあの人ひとに 何なにを言いえばよかったろう?
笑わらってほしかったのに 何なにをしてあげられたろう?
与あたえられてばかりだ 教おしえられてばかりだ
愛あいされたいと嘆なげいては 愛あいする人ひとを遠とおざけていた

傷きずつく人ひとに出会であって
自分じぶんの傷きずの意味いみを知しった
痛いたみ分わかち合あえるって 光ひかりに思おもえた

始はじまりも終おわりも知しらされず 誰だれもが今いまを歩あるいている
巡めぐり合あう命いのちの繋つながりを人ひとは愛あいと呼よぶ
いつか帰かえるべき故郷こきょうを探さがし続つづける旅人たびびと
君きみのこと 今いまもこの街まちのどこかで待まっている人ひとがいる

ささやかな喜よろこびに すぐに慣なれていくくせに
ささやかな寂さびしさに いつまでも敏感びんかんなままだ
互たがいに返かえす刃やいばで遠とおざけあう関係かんけい
傷きずつけられるよりも 傷きずつける方ほうが痛いたい

頼たよれる人失ひとうしなって 愛あいされていたことを知しった
帰かえれる場所失ばしょうしなって 旅たびは始はじまった

生うまれてくるときは皆一人みなひとり
息絶いきたえるときも一人ひとり
寄より添そった思おもい出での欠片かけらを幸しあわせと呼よぶ
いつか帰かえるべき故郷こきょうを探さがし続つづける旅人たびびと
悲かなしみもいつか笑顔えがおに変かえられる日ひが来くると 信しんじている

「いつか忘わすれ去さられるなら生いきていく意味いみなんてないよ」と
聞きこえている 声こえが聞きこえてくるけど

君きみが見みつけた温ぬくもりを
誰だれかに届とどけられる時ときが来くるのなら いつか来くるのなら

始はじまりも終おわりも知しらされず 誰だれもが今いまを歩あるいている
巡めぐり合あう命いのちの繋つながりを人ひとは愛あいと呼よぶ
生うまれてくるときは皆一人みなひとり
息絶いきたえるときも一人ひとり
寄より添そった思おもい出での欠片かけらを幸しあわせと呼よぶ
いつか帰かえるべき故郷こきょうを探さがし続つづける旅人たびびと
君きみのこと 今いまもこの街まちのどこかで待まっている人ひとがいる