「素晴らしき日常」の歌詞 高橋優

麗うるわしき国くにに生うまれすこやかに育はぐくんで この上うえない程ほどの幸しあわせを僕ぼくは知しってて
それでいても尚湧なおわいてくる欲望よくぼうの数々かずかず 「満みたされない」「物足ものたりない」何なにかに腹はらが立たつ
いっそのこと世界中せかいじゅうの札束さつたばシュレッダーにかけよう
そうしたらこのギスギスした気持きもちがいかにバカバカしいか分わかるよ

それはそうと詳細しょうさいなことまでは知しらないけど 真面目まじめで頑張がんばり屋やなように見みえていたあの人ひとが
お金かねと愛情あいじょうと覚醒剤かくせいざいをハキ違ちがえて あげ足あしとりたがりの人々ひとびとを喜よろこばせた
僕ぼくらが生うまれたことに理由わけなんてあってもなくてもいい
なんにしたって呼吸こきゅうし脈打みゃくうってる あそこの人ひともこの人ひとも同おなじこのときを

また笑わらうことはできるかい? まだやりたいことはあるかい?
そこから覗のぞいてる西日にしびの色いろはどんなんだい?
失望しつぼうすることばかりさ 希望きぼうを持もって生いきていれば
でも通つうじ合あっているような気きがする この一瞬いっしゅんを
愛あいして ただ愛あいして 生いきてゆけるのなら
きっと明日あすは素晴すばらしい

「別べつにいじめたくていじめていたわけじゃないけど、やらなきゃ今度こんどは僕ぼくがやられる気きがしたんだ」と
泣なきながら語かたる少年しょうねんに全すべてを擦なすり付つけ あげ足あしとりたがりのチャンネルが正義せいぎを語かたる
きっと僕ぼくらに悪意あくいがあるわけじゃないと思おもう
どうしたらいいのか分わかんないだけ 模索もさくしながら傷付きずついて傷付きずつける

麗うるわしき国くにに生うまれ育そだってしまったために どれもこれもあって当あたり前まえの日々ひびを生いきて
完璧かんぺきなものだけを欲ほしがっていった始末しまつに 完璧かんぺきじゃない人間にんげんを遠とおざける人々ひとびと
僕ぼくらが生いきてることに理由わけなんてあってもなくてもいい
なんにしたって泣ないて笑わらっているあの少年しょうねんも政治家せいじかも 同おなじこの星ほしを

まだ歩あるくことはできるかい? 転ころんでも起おき上あがれるかい?
そこから覗のぞいてる景色けしきは天国てんごくでも地獄じごくでもない先進途上国せんしんとじょうこく
失望しつぼうすることばかりでも 目めを見張みはる価値かちがあるもの
その通つうじ合あっているような気きがする目めの前まえの人ひとを
愛あいして ただ愛あいして 支ささえ合あってゆけるなら
きっとまだ間まに合あうよ

間違まちがいだらけでいいじゃないか 街まちが腐くさりきってていいじゃないか
そこから覗のぞいてる景色けしきは天国てんごくにも地獄じごくにも変かえられるよ
まだ笑わらうことはできるかい? まだ歩あるくことはできるかい?
その通つうじ合あっているような気きがする人ひとを連つれて
愛あいし合あう人ひとの間あいだから生うまれてきた
僕ぼくらの明日あすが待まってる きっと世界せかいは素晴すばらしい