「風前の灯」の歌詞 高橋優

この間買あいだかったトイレの洗剤せんざいの中なかに、
入はいってた薬くすりを混まぜ合あわせた人ひとがまた苦くるしんでる
独ひとりぽっちを痛いたいぐらい感かんじるほど、
狭せまい世界せかいの隅すみに追おいやられた“Boys be ambitious!!”

人混じとごみの中なかに紛まぎれながらでもいいじゃん、
いつか叶かなう夢ゆめをひたすらに信しんじながら足掻あがこうぜ
全部見下ぜんぶみくだして笑わらう奴やつらもいるけれど、
この国くにの“お利口りこうさん”になんかならなくていいんだよ

孤独こどくの時代じだいに生うまれた僕ぼくら、思おもわせぶりな街まちが呼よんでいる
独ひとりきりが怖こわくて入いり浸びたり、愛あいされていることさえ気付きづかずに

この間起あいだおきた地震じしんはこっちの方ほうじゃ、
たかだか震度3しんどさんくらいのもんだったけど驚おどろいたよな
あっちの方ほうでは比くらべものにならぬほどの、
直下型ちょっかがたの物凄ものすごいやつだったんだ

自分じぶんの娘むすめを身みを挺ていして守まもるように、
うずくまった母親ははおやの遺体いたいがガレキから見付みつかったんだ
母ははに守まもられた少女しょうじょは生いきていたんだ、
泣なきながらも「母ははの分ぶんまで生いきていこう」と誓ちかい歩あるき出だした

風前ふうぜんの灯ともしびのような僕ぼくら、頼たよりない火ひを揺ゆらす向むかい風かぜ
独ひとりきりで生うまれたわけじゃない、守まもられ続つづけていたその命いのち

この間君あいだきみが泣ないていたその理由りゆうは、
ブログに載のっけてコメントでももらえりゃそれで満足まんぞくなのかい?
独ひとりぽっちを痛いたいぐらい感かんじる世界せかいだけど、
“甘あまったれてんじゃねぇ”と自分じぶを蹴けっ飛とばして進すすめるかい?

淋さびしがりばかりが生いきる世界せかい、気きまぐれな遠とおい空そらに泣なかされる
独ひとりきりに怯おびえて酒浸さけびたり、愛あいしてた人ひとのことを泣なかせてまで

孤独こどくの時代じだいに生うまれた僕ぼくら、思おもわせぶりな街まちに騙だまされる
独ひとりきり もう一人ひとりで二人ふたりきり 愛あいし合あう それだけのことなのに