「孤独ノ隠レンボ」の歌詞 150P

物語ものがたりの始はじまり 開あける幕まく
主役しゅやく ギミックピエロの喜劇きげきの笑わらい雨あめ

濁にごった泥水どろみずに 映うつった君きみの顔かお
平凡へいぼんな日常にちじょう うんざりだった

艶聞好物えんぶんこうぶつで 推測吐すいそくはき散ちらし
夢ゆめか現うつつかにさ 大衆心理たいしゅうしんり

引ひいた罰ばつの栞しおりから 溢あふれ出だす
オモチャそっと広ひろげて 1713ワンセブンワンスリー

見みつけ出だしたおとぎ話ばなし 熟うれた果実かじつのように
甘あまい蜜みつ 群むらがり 狂くるう 感情征服かんじょうせいふく

雨上あめあがり 何なんでもない 笑わらう陰かげがほら揺ゆれる
本ほんを開あけた無邪気むじゃきな憧憬どうけい

退屈たいくつしのぎにさ 始はじめるこのゲーム
平凡へいぼんな日常にちじょう 隔へだたる代償だいしょう

鬼おにの目めを隠かくして 切きり裂さく鉄てつの味あじ
赤あかく紡つむぎいれば 準備完了じゅんびかんりょう?

乗車券握じょうしゃけんにぎりしめて 告つげる針はり
君きみの目奪めうばう 1203ワントゥオースリー

始はじめようか かくれんぼ 「最初さいしょの鬼おには僕ぼくだ」
ノイズ映うつすテレビは泣なく 存在証明そんざいしょうめい
120ひゃくにじゅうのなんでもない 笑わらう君きみがほら漏もらす
「次つぎは君きみが鬼おにの番ばん」だと

どこかで聴きいた不思議ふしぎな話はなし
生いる人ひと 亡なき人ひと 臨時放送りんじほうそう
「さて本日死ほんじつしぬのは無邪気むじゃきなあなた」
予知よち?余地よち?与知よち?皆無表情かいむひょうじょう

ほら重かさなった ほら顔見かおみせた さあリミット迫せまった最終章さいしゅうしょう
嗚呼鬼ああおにが来くる もう鬼おにがくる ねえ 無邪気むじゃきに狂くるった鬼おにが来くる

見みつけ出だしたおとぎ話ばなし
熟うれた果実かじつは枯かれて
甘あまい蜜みつ 夕立ゆうだち 誘さそう 超常現象ちょうじょうげんしょう
終焉しゅうえんノ独ひとリ遊戯あそび
夏なつの陰かげがほら傍そばに
そこにいた鬼おにが嗤わらった
「僕ぼくの勝かち」

始はじめよう さあ かくれんぼを
「本当ほんとうの鬼おにはだれだ?」
プロローグは皮肉ひにくに告つげる
完全犯罪かんぜんはんざい
初夏しょかの噂うわさ 一人遊ひとりあそび
輪廻りんねする栞猫しおりねこ
「次つぎハ君きみガ鬼おにノ番ばんダ」と

(アナウンス歌詞かし)
こんばんわ。NNN臨時速報りんじそくほうから今日きょうの犠牲者ぎせいしゃをお伝つたえします。

今日歩きょうあるきながら携帯けいたいを見みていた人ひと
生活せいかつが寂さみしくて和室わしつにうさぎを飼かった人ひと
万歩計まんぽけいで、1万歩歩いちまんぽあるくのを達成たっせいした人ひと
ずっと気きになっていたことを本人ほんにんに直接伝ちょくせつつたえた人ひと

ひとりかくれんぼを「行おこなってしまった」人ひと

今いま、青あおざめているあなた

明日あすの犠牲者ぎせいしゃはこの方々かたがたです。ご冥福めいふくをお祈いのりいたします。
おやすみなさい。