「memory」の歌詞 164 from 203soundworks,赤飯

僕ぼくが子供こどもの頃見ころみえなかった
大人達おとなたちの欲よくも我儘わがままも嘘うそも全部ぜんぶ
鏡越かがみごしに見みた澱よどんだ目めが
僕ぼくが立たってるのはこっち側がわだと語かたってくれた

日ひは沈しずんでく
過去かこも今いまも明日あすも置おき去ざりにして

教おしえて 途切とぎれてくあの日ひの記憶きおくよ
もう正義せいぎのヒーローも
この景色けしきの広ひろさも遠とおくなって
消きえたよ 見みえないよ
僕ぼくは邪よこしまな欲よくまみれの声こえを
今日きょうもばら撒まいた ばら撒まいた 撒まき散ちらした

僕ぼくが子供こどもの頃見ころみえなかった
大人達おとなたちの汗あせも優やさしさも愛あいも全部ぜんぶ
僕ぼくが子供こどもの頃見ころみていたのは
はち切きれそうなくらい夢ゆめが詰つまっていた世界せかい

溢あふれ出だしてた こんなに小ちいさな空そらも
見みえないのは今日きょうの戦たたかいに疲つかれたせいさ
明日あしたここから歩あるき出だすから
もう 泣ないていいよね

変かわり行ゆく僕ぼくの世界せかいも
朝あさの昼ひるの夜よるの繰くり返かえしさ

せめて 消きえてくあの日ひの記憶きおくを
省かえりみるだけだから
懐なつかしむだけだから
今いまだけここにいさせて

このままさよならさ 弱虫よわむしの僕ぼくよ
もう精美せいびな言葉ことばも
溺おぼれ死じんだ僕ぼくに遠とおすぎるよ
吐はけないよ 言いえないよ

僕ぼくが胸むねにしまったこの最期さいごの声こえを
ここに置おいてくよ