「父さん」の歌詞 ARARE,Wataru

朝早あさはやく家うちを出でて行いく 夜遅よるおそく家うちに帰かえってくる
たとえどんなに疲つかれてる時ときも じゃれる僕ぼくと遊あそんでくれる
色いろんな所とこへ連つれてってくれる 運動会うんどうかいは観みに来きてくれる
でも『あれ欲ほしい』と言いうと『ダメ』と言いわれる
お給料きゅうりょうが安やすいみたい…でも

頑張がんばり屋やさん僕ぼくの父とうさん たまには僕ぼくを叱しかる父とうさん
でも母かあさんが怒おこるとすぐ降参こうさんする 大好だいすきな僕ぼくの父とうさん

お姉ねえちゃんからは『クサい』と嫌きらわれてる
確たしかにオナラはクサいしトイレもクサい
靴くつもクサい 枕まくらもクサい でもね僕ぼくは知しってんだ
母かあさんが言ゆっていた 父とうさんがクサい理由りゆうは昼間ひるま
僕ぼくらの為ために闘たたかってるからだって めっちゃカッコ良よくね?

頑張がんばり屋やさん僕ぼくの父とうさん たまには僕ぼくを叱しかる父とうさん
でも母かあさんが怒おこるとすぐ降参こうさんする 大好だいすきな僕ぼくの父とうさん

ある日父ひとうさんの友達ともだちが 僕ぼくの家遊うちあそびに来きたんだ
どう見みても年としが下したの友達ともだちに父とうさんは敬語けいごを使つかうんだ
『なんでだろう?』と思おもって聞きいてみた
すると父とうさんは僕ぼくを膝ひざに乗のせ ゆっくりと喋しゃべりだした
タバコとお酒さけのニオイがした
『父とうさんは昔夢追むかしゆめおい人びと まわりより大人おとなになるのが遅おそくて
ダサくてごめんね でも聞きいてくれ今いまはそんな夢ゆめを捨すててまで
愛あいせる家族かぞくが出来できて 幸しあわせさ』ウ～ンよくわからない
でもその時ときの顔かおは今日来きょうきた友達ともだちの誰だれよりも若わかかった

頑張がんばり屋やさん僕ぼくの父とうさん たまには僕ぼくを叱しかる父とうさん
でも母かあさんが怒おこるとすぐ降参こうさんする 大好だいすきな僕ぼくの父とうさん

それから月日つきひは流ながれ 父とうさんは定年ていねんになって
俺おれも大人おとなになって 気持きもちは好すきから感謝かんしゃに変かわってきたよ
いくらしてもしたりない でもだからってせずにいられない
これせめてもの気持きもちです あなたは父親ちちおやの理想りそうです

頑張がんばり屋やさん僕ぼくの父とうさん たまには僕ぼくを叱しかる父とうさん
でも母かあさんが怒おこるとすぐ降参こうさんする 大好だいすきな僕ぼくの父とうさん