「時をこえ」の歌詞 HY

昔むかしの話はなしを聞きいたのさ 自由じゆうな恋こいすら許ゆるされず
おばぁーは泣なく泣なく嫁とついだよ あの人ひとに別わかれも告つげぬまま

昔むかしの話はなしを聞きいたのさ 火ひの粉こが雨あめのように降ふる
おばぁーはとにかく走はしったよ あの人ひとの命いのちを気きにかけて

曲まがる腰こし 細ほそい足あし おばぁーの生いきてきた証あかし
その笑顔えがお その言葉ことば 変かわらぬものもある・・・

胸むねに刻きざみなさい あなたのその鼓動こどう
昔むかし、昔むかしに繋つながる この命いのち 大切たいせつに生いきなさい

昔むかしの話はなしを聞きいたのさ 十四じゅうしの頃ころから働はたらいて
家族かぞくと別わかれて一人ひとりきり 涙なみだは流ながせぬ生いきる為ため

その時代じだいを物語ものがたる おじぃーの話はなしを聞きいたのさ
しわくちゃな顔かおさえも 誇ほこらしかったんだ

そっと頬伝ほほつたう 暖あたたかい涙なみだを見みて思おもったよ
誰だれかに伝つたえなきゃ 僕ぼくらが伝つたえなきゃ

「家族かぞくの事ことを1番いちばんに」 昔むかしの人ひとは言いいました
“命いのちどぅ宝たから”の言葉ことばこそ 忘わすれちゃいけないもの

今日きょうもまたひとつ 過すぎ去さられる記憶きおく
だから僕達ぼくたちは この歌うたにのせてさ 届とどけなきゃあなたへ

昔むかしの話はなしを聞きいたのさ 笑わらうおばぁーのその横よこで
輝かがやくおじぃーのその涙なみだ かけがえのないもの見みつけたよ