「終わらない英雄の記憶」の歌詞 HoneyWorks,GUMI,鏡音レン

声こえが囁ささやいた 少女しょうじょだけに聞きこえる声こえが
「お前まえは祖国そこくを救すくうため 選えらばれし創つくられた存在そんざい」

まとったマスカレイド 人々導ひとびとみちびいて行進こうしん
全すべての者ものが付つき添そいたった今加速いまかそくするジブン戦争せんそう

偽物王子にせものおうじを仕立したてあげた王子様おうじさまが
いかなる服ふくをお召めしだろうと
誤魔化ごまかす事ことはできやしない

一点見いってんみつめ群衆ぐんしゅうの中なかの汚よごれた服ふくの青年せいねんへ向むけて
道みちが開ひらいて近寄ちかよる少女しょうじょ

跪ひざまずいた

「神かみの御意志ごいしのままに参まいりました
やがて王おうとなる貴方あなたにお仕つかえします」

恐おそれを知しらない少女しょうじょ
視線しせんが胸むねに突つき刺ささる
もうそれは見みない少女しょうじょ
導みちびく声こえだけ信しんじましょう

大衆たいしゅうの善意ぜんいが重おもたいんだ
「まだ何なにも出来できてないのに」

英雄えいゆうなんかになりたいんじゃない我わが主しゅの為ため
期待きたいばっかり膨ふくらみ見世物みせものに
見みえない錘おもりを背負せおい込こんで

運命うんめいとして頂戴ちょうだい 変かわらず信しんじているのは主しゅだけ
信しんじて勝利しょうりを授さずかり皆笑みなわらい
疑うたがう者ものすらいやしない

戦たたかい誓ちかい合あった 旗はたを突つき上あげたら
「そのまま付ついてくるがいいさ」

my ideas my dream
神託成しんたくなし遂とげた今いま 道みちは亀裂きれつを孕はらむ

神かみの仰おおせのままに 民たみの願ねがいのままに
走はしり振ふり帰かえる背中せなか ほら独ひとりでした

囚とらわれの身みの少女しょうじょ
迎むかえが来くるのを待まっている
要いらなくなった少女しょうじょ

うちに帰かえる事こともできない

疑うたがいもてない少女しょうじょ
全すべてを委ゆだね眠ねむります
逝ゆきましょう理想郷りそうきょうへ
終おわらない英雄えいゆうの記憶きおく