「ID」の歌詞 KulfiQ(クルフィ),IA

人ひとは皆みな、自分じぶんしかいないと
思おもっては、他人たにんを傷きずつける

夢ゆめに見みた僕ぼくの記憶きおくを
消けし去さってさ、消けし去さってさ

憧あこがれた存在そんざい、架空かくうの世界せかいを
この手てに掴つかもうと、偽いつわり続つづけている

苛立いらだちを隠かくせない子供こどものままで
意味いみのない自我じがだけが途方とほうに暮くれる

さよなら

約束やくそくを交かわす自由じゆうな世界せかいは
真まっ白しろに華はなやぐ歌うたに溶とけて
25時にじゅうごじの月明つきあかりが怖こわくて
瞳ひとみ、閉とじる

「もういいかい」
誰だれかの声こえが頭あたまの中なかで反響こだまする
「もういいよ」
僕ぼくは無意識むいしきにそんな言葉ことばを口くちずさむ

返かえって来こない返事へんじを待まった
3分後さんぷんごの未来みらいに来きた
ああ、そうだあの声こえは僕ぼくだ
僕ぼくが僕ぼくに囁ささやいたんだ

一発いっぱつだけの散弾銃さんだんじゅうを
足元あしもと、目掛めがけ放はなってみた
明後日あさってに向むかって飛とんだ
軌道きどうは誰だれを貫つらぬいた

「これは人ひとを殺ころす音おとです」
「これは今いま、死しぬ合図あいずです」
夕暮ゆうぐれは朱色しゅいろに染そまって
僕ぼくの赤あかを消けす

さよなら

ありがとう、愛いとしき日々ひびよ

最後さいごに音楽おんがくを聴きいたのはいつだっけ
もう、覚おぼえていないかな
お気きに入いりの歌うたを口くちずさみ
二度にどと曇くもらない空そらを見みる

例たとえどんなに君きみが幸しあわせであろうと
永遠えいえんなんてありはしない
大粒おおつぶの涙なみだを消けせやしないなら
僕ぼくは、一人先ひとりさきに行ゆこうか

これが、証明しょうめいだ