「サヨナラの他に」の歌詞 May J.

どこにいたって みんなこうして 同おなじ月つきに照てらされてる
今いまはどこか遠とおくの 君きみとの日々ひびがふと浮うかぶよ

あの日二人ひふたりで ひとつの自転車じてんしゃ 君きみの肩かたにしがみついて
はしゃぎながら 尖とがった月つきから 逃にげようとしたよね

夜風よかぜに包つつまれ (私わたしたちふたりぼっち)
少すこし恐こわくて ギュツと抱だきしめた

サヨナラの他ほかに 伝つたえたいことが
あふれるくらいに あったんだけど
悲かなしくないって 笑わらってるふりで 強つよがって

サヨナラの中なかに 伝つたえたいことを
あふれるくらいに 詰つめればよかった
こすれ合あう指ゆびが 静しずかに離はなれて いっただけ

夜よるの海うみでは 二人ふたりの声こえが 波なみの隙間すきまで弾はずんでた
細ほそい足あしで 砂すなを散ちらして 走はしって寝転ねころんで

夜風よかぜに吹ふかれて (重かさなってた足跡あしあとが)
消きえていくから 笑わらって泣ないた

かすかな仕草しぐさも 確たしかな気持きもちも
分わかかり合あえている 気きがしてたけど
言葉足ことばたらずで 不器用ぶきようなことに 怯おびえてた

あてのないことも ありのままなのも
二人ふたりらしいよと おどけていたけど
ずっとこのままで いられないことも 知しっていた

聞きき慣なれた声こえを聞きいた気きがしても
見慣みなれた背中せなかと会あった気きがしても
振ふり向むかずにいたよ きっと 君きみは元気げんきだから
今いまさら言いっても仕方しかたないことも
今いまなら上手じょうずに言いえそうなことも
悲かなしさの数かずだけ 優やさしさを抱かかえていくよ

サヨナラの他ほかに 伝つたえたいことが
あふれるくらいに あるはずだけど
今いまごろ余計よけいな 言葉ことばはいらないね 分わかってる

サヨナラの中なかに 君きみとの日々ひびへの
あふれるくらいの 愛いとしさを込こめて
今いまなら優やさしい気持きもちで もう一度いちど サヨナラ

今いまなら優やさしい気持きもちで もう一度いちど サヨナラ