「人生は入れ子人形」の歌詞 -Матрёшка- Sound Horizon
2008/9/3 リリース- 文字サイズ
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この楽曲へのみんなの気持ち
【ロシア人豪商:Алэксэй Романович Зволинский】
赤あかく揺ゆらめく暖炉ペチカ 家うちにもあったのに
悲かなしいけれど 燃もやすべき 薪まきがなかった
弟達おとうとたちはいつも 機敏に動ちょこまかうごいてた
腹はらは減へるけど じっとしてたら 凍こおっちまうから
運命うんめいの贈おくり物もの 不幸ふこうを詰つめた 入れ子人形マトリョーシカ
開あけても 開あけても 悲かなしみばかり
白しろく煌ひらめく大河ボルガ 風かぜを切きり裂さいて
走はしれ馬車よトロイカ 家うちは遠とおいか 空駈そらかけろ
妹達いもうとたちもいつも 腹はらを空すかせてた
頑張がんばれ末妹よカチューシャ 銀ぎんのお注射ちゅうしゃ きっと快よくなるさ
人生じんせいは贈おくり物もの 不条理詰ふじょうりつめた 入れ子人形マトリョーシカ
開あけても 開あけても 苦くるしみばかり
臥ふせる少女しょうじょの治療費ちりょうひで 貧まずしい家計かけいは燃もえ上あがり
父親パパは遠とおくの炭坑たんこうで 岩いわが崩くずれて下敷したじきに
登のぼりは険けわしき坂道さかみちも 転ころがり堕おちるは正まさに刹那せつな
死しせる少女しょうじょの葬列そうれつに 愛あいした二人ふたりの影かげはなく
母親ママも娼婦しょうふの格好かっこうで 無理むりが祟たたって旅立たびだてり
どんなに険けわしき坂道さかみちも 転ころがり堕おちれば正まさに刹那せつな
掘ほっても掘ほっても砂すなばかり どれだけ掘ほっても脈みゃくがない
拝金野郎はいきんやろうの妄想もうそうさ 無駄むだな努力どりょくと他者ひとは言ゆう
それでも 夫あなたは諦あきらめないわ
掘ほっては掘ほっては砂埃すなぼこり どれだけ掘ほっても切きりがない
成金野郎なりきんやろうの道楽どうらくさ 馬鹿ばかな男おとこと学者ひとは嗤わらう
それでも 妻わたしは着ついてゆくわ
眩まばゆく 輝かがやく黄金おうごんや 世界中せかいじゅうに 轟とどろく名声めえせえが
貴方あなたは 欲ほしい訳わけじゃない 燃もえるような 夢ゆめが見みたいだけ
運命ミラが望のぞむのは 喜劇きげきか 悲劇ひげきか
今いまもう一度いちど【神話しんわ】を 歴史れきしの舞台ぶたいに立たたせたい……
貧まずしい一家いっかは離はなれ離ばなれ 私わたしは商家しょうかへ丁稚奉公でっちぼうこう
不細工ぶさいくな顔かおだと虐いじめられたけど 誰だれよりも必死ひっしに働はたらいた
私わたし(貴方あなた)を支ささえたのは家族かぞくの存在そんざいと 母ははの形見かたみとなった一冊いっさつの【叙事詩ほん】
――“運命うんめいは残酷ざんこくだ されど彼女かのじょを恐おそれるな
女神ミラが戦たたかわぬ者ものに微笑ほほえむことなど 決けっしてないのだから”――
人生じんせいは贈おくり物もの 不条理詰ふじょうりつめた 入れ子人形マトリョーシカ
それでも私わたし(夫あなた)は掘ほるだろう(でしょう) そこに穴あながある限かぎり……
赤あかく揺ゆらめく暖炉ペチカ 家うちにもあったのに
悲かなしいけれど 燃もやすべき 薪まきがなかった
弟達おとうとたちはいつも 機敏に動ちょこまかうごいてた
腹はらは減へるけど じっとしてたら 凍こおっちまうから
運命うんめいの贈おくり物もの 不幸ふこうを詰つめた 入れ子人形マトリョーシカ
開あけても 開あけても 悲かなしみばかり
白しろく煌ひらめく大河ボルガ 風かぜを切きり裂さいて
走はしれ馬車よトロイカ 家うちは遠とおいか 空駈そらかけろ
妹達いもうとたちもいつも 腹はらを空すかせてた
頑張がんばれ末妹よカチューシャ 銀ぎんのお注射ちゅうしゃ きっと快よくなるさ
人生じんせいは贈おくり物もの 不条理詰ふじょうりつめた 入れ子人形マトリョーシカ
開あけても 開あけても 苦くるしみばかり
臥ふせる少女しょうじょの治療費ちりょうひで 貧まずしい家計かけいは燃もえ上あがり
父親パパは遠とおくの炭坑たんこうで 岩いわが崩くずれて下敷したじきに
登のぼりは険けわしき坂道さかみちも 転ころがり堕おちるは正まさに刹那せつな
死しせる少女しょうじょの葬列そうれつに 愛あいした二人ふたりの影かげはなく
母親ママも娼婦しょうふの格好かっこうで 無理むりが祟たたって旅立たびだてり
どんなに険けわしき坂道さかみちも 転ころがり堕おちれば正まさに刹那せつな
掘ほっても掘ほっても砂すなばかり どれだけ掘ほっても脈みゃくがない
拝金野郎はいきんやろうの妄想もうそうさ 無駄むだな努力どりょくと他者ひとは言ゆう
それでも 夫あなたは諦あきらめないわ
掘ほっては掘ほっては砂埃すなぼこり どれだけ掘ほっても切きりがない
成金野郎なりきんやろうの道楽どうらくさ 馬鹿ばかな男おとこと学者ひとは嗤わらう
それでも 妻わたしは着ついてゆくわ
眩まばゆく 輝かがやく黄金おうごんや 世界中せかいじゅうに 轟とどろく名声めえせえが
貴方あなたは 欲ほしい訳わけじゃない 燃もえるような 夢ゆめが見みたいだけ
運命ミラが望のぞむのは 喜劇きげきか 悲劇ひげきか
今いまもう一度いちど【神話しんわ】を 歴史れきしの舞台ぶたいに立たたせたい……
貧まずしい一家いっかは離はなれ離ばなれ 私わたしは商家しょうかへ丁稚奉公でっちぼうこう
不細工ぶさいくな顔かおだと虐いじめられたけど 誰だれよりも必死ひっしに働はたらいた
私わたし(貴方あなた)を支ささえたのは家族かぞくの存在そんざいと 母ははの形見かたみとなった一冊いっさつの【叙事詩ほん】
――“運命うんめいは残酷ざんこくだ されど彼女かのじょを恐おそれるな
女神ミラが戦たたかわぬ者ものに微笑ほほえむことなど 決けっしてないのだから”――
人生じんせいは贈おくり物もの 不条理詰ふじょうりつめた 入れ子人形マトリョーシカ
それでも私わたし(夫あなた)は掘ほるだろう(でしょう) そこに穴あながある限かぎり……