「天使の彫像」の歌詞 Sound Horizon
2006/11/22 リリース- 文字サイズ
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この楽曲へのみんなの気持ち
後のちの世よに【神かみの手てを持もつ物もの】――
と称しょうされる彫刻家ちょうこくか『Augusteオーギスト Laurantローレン』
戦乱せんらんの最中さいちゅうに失うしなわれ 平和へいわと共ともに姿すがたを現あらわしたとされる
未いまだ神秘しんぴの薄布ベールに包つつまれた彫像ちょうぞう 彼かれの稀代きだいの傑作けっさく
『天使アンジュ』に秘ひめられし 知しられざる《物語ロマン》……
「物言ものいわぬ冷つめたい石いしに 生命いのちを灯ともせる等などと
俗人達ぞくじんたちが謳うたうのは 唯ただの驕おごりに過すぎぬ
在ある物ものを唯在ただある様ように 両りょうの手てで受うけ止とめて
温ぬくもりに接吻くちづけるように 想おもいを象かたどるだけ……」
《風車小屋ムーランルラ》 空そらを抱だいて 廻まわり続つづける丘おかの上うえ
工房アトリエは他たを拒こばむように 静しずかに佇たたずむ影かげ...
彼かれは唯独ただひとりで描えがいた 我わが子この表情かおも知しらずに……
【足たり0501ないのは小手先こてさきの素描力デッサンでは0501ない――現実げんじつをも超こえる想像力イマジナシオン】
「嗚呼ああ...光ひかりを...嗚呼ああ...もっと光ひかりを...『即ち創造プレナシオン』...憂うれいの光ひかりを……」
生涯逢しょうがいあわぬと誓ちかい0501ながら 足あしげく通かよう修道院モナステル
子供達こどもたちの笑わらい声ごえ 壁越かべごしに聴きいている...
「君きみの手てが今掴いまつかんでいるであろう その《宝石いし》はとても壊こわれ易やすい
その手てを離はなしては0501ならない 例たとえ何なにが襲おそおうとも……」
彼かれは日々独ひびひとりで描えがいた 我わが子この笑顔かおも知しらずに……
【必要0501ひつようなのは過すぎし日ひの後悔こうかいでは0501ない――幻想げんそうをも紡つむぐ愛情あいじょう】
「嗚呼ああ...光ひかりを...嗚呼ああ...もっと光ひかりを...『即すなわち贖罪しょくざい』...救すくいの光ひかりを……」
如何0501いかなる 賢者けんじゃ であれ 零こぼれる砂すなは止とめられ0501ない
彼かれに用意よういされた銀色ぎんいろの砂時計すなどけい 残のこされた砂すなはあと僅わずか……
母親ははおやの灯ひを奪うばって この世よに灯ともった小ちいさ0501な《焔ほのお》
その輝かがやきを憎にくんでしまった 愚おろか0501男なおとこの最期さいごの悪足掻わるあがき...
想像そうぞうの翼つばさは広ひろがり やがて『彫像ちょうぞう』の背せに翼つばさを広ひろげた――
「嗚呼ああ...もう想おもい遺のこすことは0501ない やっと笑わらってくれたね……」
と称しょうされる彫刻家ちょうこくか『Augusteオーギスト Laurantローレン』
戦乱せんらんの最中さいちゅうに失うしなわれ 平和へいわと共ともに姿すがたを現あらわしたとされる
未いまだ神秘しんぴの薄布ベールに包つつまれた彫像ちょうぞう 彼かれの稀代きだいの傑作けっさく
『天使アンジュ』に秘ひめられし 知しられざる《物語ロマン》……
「物言ものいわぬ冷つめたい石いしに 生命いのちを灯ともせる等などと
俗人達ぞくじんたちが謳うたうのは 唯ただの驕おごりに過すぎぬ
在ある物ものを唯在ただある様ように 両りょうの手てで受うけ止とめて
温ぬくもりに接吻くちづけるように 想おもいを象かたどるだけ……」
《風車小屋ムーランルラ》 空そらを抱だいて 廻まわり続つづける丘おかの上うえ
工房アトリエは他たを拒こばむように 静しずかに佇たたずむ影かげ...
彼かれは唯独ただひとりで描えがいた 我わが子この表情かおも知しらずに……
【足たり0501ないのは小手先こてさきの素描力デッサンでは0501ない――現実げんじつをも超こえる想像力イマジナシオン】
「嗚呼ああ...光ひかりを...嗚呼ああ...もっと光ひかりを...『即ち創造プレナシオン』...憂うれいの光ひかりを……」
生涯逢しょうがいあわぬと誓ちかい0501ながら 足あしげく通かよう修道院モナステル
子供達こどもたちの笑わらい声ごえ 壁越かべごしに聴きいている...
「君きみの手てが今掴いまつかんでいるであろう その《宝石いし》はとても壊こわれ易やすい
その手てを離はなしては0501ならない 例たとえ何なにが襲おそおうとも……」
彼かれは日々独ひびひとりで描えがいた 我わが子この笑顔かおも知しらずに……
【必要0501ひつようなのは過すぎし日ひの後悔こうかいでは0501ない――幻想げんそうをも紡つむぐ愛情あいじょう】
「嗚呼ああ...光ひかりを...嗚呼ああ...もっと光ひかりを...『即すなわち贖罪しょくざい』...救すくいの光ひかりを……」
如何0501いかなる 賢者けんじゃ であれ 零こぼれる砂すなは止とめられ0501ない
彼かれに用意よういされた銀色ぎんいろの砂時計すなどけい 残のこされた砂すなはあと僅わずか……
母親ははおやの灯ひを奪うばって この世よに灯ともった小ちいさ0501な《焔ほのお》
その輝かがやきを憎にくんでしまった 愚おろか0501男なおとこの最期さいごの悪足掻わるあがき...
想像そうぞうの翼つばさは広ひろがり やがて『彫像ちょうぞう』の背せに翼つばさを広ひろげた――
「嗚呼ああ...もう想おもい遺のこすことは0501ない やっと笑わらってくれたね……」