「Sacrifice」の歌詞 Sound Horizon
2005/4/13 リリース- 文字サイズ
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この楽曲へのみんなの気持ち
無邪気むじゃきな笑顔えがおが 愛あいらしい妹いもうとは
神かみに愛あいされたから 生うまれつき幸福しあわせだった
一人ひとりでは何なにも 出来できない可愛かわいい天使てんし
誰だれからも愛あいされる 彼女かのじょが妬ねたましかった
器量きりょうの悪わるい私わたしを 憐あわれみないでよ…
「――惨みじめな思おもいにさせる、妹あのこなんて死しんじゃえば良いいのに...」
あくる日妹ひいもうとは 高熱こうねつを出だして寝込ねこんだ
ごめんなさい神様かみさま あの願ねがいは嘘うそなんです
懺悔ざんげが届とどいたのか やがて熱ねつは下さがった
けれど今度こんどは母ははが 病やまいの淵ふちに倒たおれた
母ははが今際いまわの時ときに遺のこした言葉ことばは…
「――妹あのこは他人ひととは違ちがうから、お姉ちゃんあなたが助たすけてあげてね…」
母ははが亡なくなって 暮くらしにも変化へんかが訪おとずれ
生いきる為ために私わたしは 朝あさな夕ゆうな働はたらいた
村むらの男達おとこたちは 優やさしくしてくれたけど
村むらの女達おんなたちは 次第しだいに冷つめたくなっていった
貧まずしい暮くらしだったけど 温ぬくもりがあった…
「――肩かたを寄よせ合あい生いきてた、それなりに幸福しあわせだった...」
それなのにどうして...こんな残酷ざんこくな仕打しうちを...教おしえて神様かみさま!
妹あのこが授さずかった子こは 主しゅが遣つかわし給たもうた 神かみの御子みこではないのでしょうか?
――妹いもうとが子供こどもを身篭みごもっていることが発覚はっかくした夜よる
村むらの男達おとこたちは互たがいに顔かおを見合みあわせ口くちを噤つぐんだ
重おもい静寂せいじゃくを引ひき裂さいたのは耳みみを疑うたがうような派手はでな打音だおん
仕立屋したてやの若女将わかおかみが妹いもうとの頬ほほを張はり飛とばした音おと…
――断片的だんぺんてきな記憶きおく...断罪的だんざいてきな罵声ばせい...
嗚呼ああ...この女ひとは何なにを喚わめいているんだろう? 気持きもち悪わるい
ぐらりと世界せかいが揺ゆれ 私わたしは弾はじけ飛とぶように若女将わかおかみに掴つかみかかっていた…
緋あかく染そまった視界しかい 苦にがい土つちと錆さびの味あじ 頭上ずじょうを飛とび交かう口論こうろん 神父様しんぷさまの怒声どせい
――そして...妹いもうとは最後さいごに「ありがとう」と言いった...
心無こころない言葉ことば 心無こころない仕打しうちが どれ程ほどあの娘こを傷付きずつけただろう
それでも全すべてを...優やさしい娘こだから...全すべてを赦ゆるすのでしょうね...
――裸足はだしの娘むすめ 凍こおりつくような微笑ほほえみを浮うかべ
揺ゆらめく焔ほのお その闇やみの向むこうに『仮面かめんの男おとこ』を見みていた――
神かみに愛あいされたから 生うまれつき幸福しあわせだった
一人ひとりでは何なにも 出来できない可愛かわいい天使てんし
誰だれからも愛あいされる 彼女かのじょが妬ねたましかった
器量きりょうの悪わるい私わたしを 憐あわれみないでよ…
「――惨みじめな思おもいにさせる、妹あのこなんて死しんじゃえば良いいのに...」
あくる日妹ひいもうとは 高熱こうねつを出だして寝込ねこんだ
ごめんなさい神様かみさま あの願ねがいは嘘うそなんです
懺悔ざんげが届とどいたのか やがて熱ねつは下さがった
けれど今度こんどは母ははが 病やまいの淵ふちに倒たおれた
母ははが今際いまわの時ときに遺のこした言葉ことばは…
「――妹あのこは他人ひととは違ちがうから、お姉ちゃんあなたが助たすけてあげてね…」
母ははが亡なくなって 暮くらしにも変化へんかが訪おとずれ
生いきる為ために私わたしは 朝あさな夕ゆうな働はたらいた
村むらの男達おとこたちは 優やさしくしてくれたけど
村むらの女達おんなたちは 次第しだいに冷つめたくなっていった
貧まずしい暮くらしだったけど 温ぬくもりがあった…
「――肩かたを寄よせ合あい生いきてた、それなりに幸福しあわせだった...」
それなのにどうして...こんな残酷ざんこくな仕打しうちを...教おしえて神様かみさま!
妹あのこが授さずかった子こは 主しゅが遣つかわし給たもうた 神かみの御子みこではないのでしょうか?
――妹いもうとが子供こどもを身篭みごもっていることが発覚はっかくした夜よる
村むらの男達おとこたちは互たがいに顔かおを見合みあわせ口くちを噤つぐんだ
重おもい静寂せいじゃくを引ひき裂さいたのは耳みみを疑うたがうような派手はでな打音だおん
仕立屋したてやの若女将わかおかみが妹いもうとの頬ほほを張はり飛とばした音おと…
――断片的だんぺんてきな記憶きおく...断罪的だんざいてきな罵声ばせい...
嗚呼ああ...この女ひとは何なにを喚わめいているんだろう? 気持きもち悪わるい
ぐらりと世界せかいが揺ゆれ 私わたしは弾はじけ飛とぶように若女将わかおかみに掴つかみかかっていた…
緋あかく染そまった視界しかい 苦にがい土つちと錆さびの味あじ 頭上ずじょうを飛とび交かう口論こうろん 神父様しんぷさまの怒声どせい
――そして...妹いもうとは最後さいごに「ありがとう」と言いった...
心無こころない言葉ことば 心無こころない仕打しうちが どれ程ほどあの娘こを傷付きずつけただろう
それでも全すべてを...優やさしい娘こだから...全すべてを赦ゆるすのでしょうね...
――裸足はだしの娘むすめ 凍こおりつくような微笑ほほえみを浮うかべ
揺ゆらめく焔ほのお その闇やみの向むこうに『仮面かめんの男おとこ』を見みていた――