「籠の蛹」の歌詞 the GazettE

I depend on your existence

理性りせいを千切ちぎった貴方あなたの所為しょい
憂うれき世よに咲さいた花はなは枯かれる
素肌すはだに焼やき付つき剥はがれぬ感覚かんかく
吐息混といきまじりの言葉覚ことばおぼえてる?

その優やさしき嘘うそに今いまなら溶とけ込こめる
曖昧あいまいに乱みだすのならバラバラにして

紅引べにひく度心たびこころを隠かくし廓くるわに散ちる
髪かみをなぞる残のこり香がに浅あさき夢ゆめを見みる
ゆらりゆらり揺ゆられながら
手てを伸のばせば届とどきそうな あの空そらが今いまは遠とおく
ただ…涙零なみだこぼれそう

手繰てさぐり糸いとを結むすび忘わすれ解とけた情念じょうねん
蛹さなぎのままでは籠かごから飛とべず
落日らくじつに染そまる憂鬱ゆううつをまた喉のどに残のこして

紅引べにひく度心たびこころを殺ころし晩秋ばんしゅうの闇やみへ

触ふれる事ことさえ二度にどと叶かなわぬ意味いみをその時ときにはまだ
上うわの空そらを泳およぐ目めに貴方あなたが今いまも消きえてくれないから

飼かわれた夜よるは痛哭つうこくさえ許ゆるしてくれない
此処ここは無慈悲むじひな欲よくの巣す
さよならさえ濁にごす口くちに何なにも望のぞまないけど

此処ここに在ある記憶きおくまで連つれて逝いかないで
廓くるわに散ちる性さがに現在いまも明日あすを見出みいだせないまま
ただ残のこり香がを辿たどり 彷徨さまよう一人籠ひとりかごの中なかで…
貴方あなたが消きえない

I depend on your existence