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小林幸子

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サチコサンサチコサン

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おんなの酒場

肩に小雨が 沁みる夜は 暦も昔に 舞い戻る 思い切れない

母ちゃんのひとり言

冬の山形 雪深い 日田 悪い事を

悲しみの帳

ずっとそばにあると信じてた 夕影に微笑む幸せは よそ見してる間にいなくなって 時間が戻せるならと泣くばかり 残照を隠す闇のように

いそしぎ

泣かせて 少しだけ あとは お酒にまかせます かなしみ笑いに

春蝉

人の心は 変るというが いいえ逢うたび 好きになる 小枝だきしめ

Ribbon

青空の 匂いをつけた あの人は 名うての 遊び上手と

孔雀

ひとりぼっちで歌ってた 郷里を離れた 小さなアパートで 夕やけ空の窓の向こうに 涙でちぎれた母の顔

雪泣夜

藍染めの 暖簾を出せば 港町 やん衆が集う 涙涙隠し

夢の涯て ~子午線の夢~

熱き心の 命ずるままに 大地を踏みしめ 風に吹かれて いのちの翼で

流氷哀歌

流氷みたいに 流されて いつしか居着いた 北の果て どこで生きても

命しらずの渡り鳥

斬った張ったに 命を賭ける やくざ渡世の 仁義だて 同じ死ぬなら

泣かせ雨

あなたの心に 誰かいる 気づいた時には 遅すぎて 窓にしとしと

やんちゃ酒

お酒 飲まなきゃ いい人だけど 飲んだら 喧嘩の

風といっしょに

(歩きつづけて どこまで ゆくの? 風に たずねられて

雨月伝説

惚れた女の なみだの糸か 未練しとしと 月夜雨 雨降りお月さん

幸せ

夢なら醒める ああ いつかは醒める 見なけりゃよかったのにと 言われても

越後情話

数え七歳で 唄って泣いた 親にはぐれた 角兵衛獅子 酔えば泪の

母ひとり

苦労した 母の手のひら 我が子らの 為だけに 生きて

雨の屋台酒

知らぬ同士が 肩よせて 心の木枯らし 聴いている 酔っていますよ

一夜かぎり

一夜と千夜を くらべてみて どちらを選ぶと たずねながら 桜の花が

恋螢

煌めくライト 拍手の渦が 私の身体を 包みこみ 舞台の幕は

冬化粧

箸の袋に恋文を 書けば涙の 文字になる 愚かですか 罪ですか

天命 燃ゆ

風よ 命が 欲しいと泣いた 北の空 生まれた日から

故郷

夢破れ生きる ことに疲れて 一人帰る 懐かし故郷 年老いた母の

福寿草

やさしさに 負けてはだめよ 花のある 男でなけりゃ ゆるしませんよと

恋の曼珠沙華

(前奏) 恋はくれない 曼珠沙華 あなたと歩いた 石だたみ

雪椿

やさしさと かいしょの なさが 裏と表に ついている

女の円舞曲

好かれた男は ひとりだけ 好いた女が 切なくふたり 三つに割れない幸せを

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