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suzumokuの歌詞一覧

タイトル 歌い出し

ユーカリ

東の光を受けて 誰かが淡く手を振る 群れをなして飛び交うハトを 数えかけたホーム 見なれた七号車に

セスナの空

眠い風にくすぐられて軽く咳をして 轍を辿り ただひたすらに 刻む足音を 一つ一つ数える

ラムネノーツ

波止場には丸く太った 猫が寝そべっている 食べかけのイワシを忘れて 釣り竿は一度も揺れず 陽の光がただ

夕焼け特急

帰りの車窓の向こう側 オレンジ色の知らない街 疲れて閉じかけた瞼に 僅かに入り込む 夕焼けに合ったメロディを

幻灯機

「また明日遊ぼうね」夕暮れに溶けた声 脇道へ駆けてゆく 懐かしい影法師 がらんとした校庭に 思い出す笑顔の日々

衣替え

アパートから30秒の自動販売機に 温かい缶珈琲が ついに並び出した こんな事で季節を知り 衣替えをしたら

適当に透明な世界

昨日コンビニで買った透明な傘と 残り僅かな小銭と君を連れて 憂鬱に包まれた普通列車に揺られ 二人とも知らない駅で降りてみたのさ

ジオラマ

何も浮かばず 何も沈まず 静かな丘で 隣の君は遠い目をして いつものポーカーフェイス

如月

止まぬざわめきに耐え切れず 思わず仰いだ狭い空に 君のカタチは現れずに 崩れて流れて消え行く雲

suzumokuチャリティーソング「僕らは人間だ」

瓦礫をすくう傷だらけの両手 虚空に漂うSOSの声 「何処にいる?」「心配だ…」「くたくただ…」「もう嫌だ…」 微かな灯火が

フォーカス

冷たい秋雨は知らぬ間に上がって カーテンの隙間に宿る日差し 退屈なテレビもステレオも止めたら 君とこの部屋から歩き出そう

ホープ

流し台の水垢が 不摂生な生活を 起き抜けの僕にだけ そっと警告してる 寝癖も直さないまま

アイス缶珈琲

適当な嘘でごまかして 仕事を抜け出して来たのさ 平日昼下がり 気に障る先輩の愚痴に 次々課せられるノルマに

素晴らしい世界

都会を飾る真夜中の明かり 「あれは残業の景色なんだよ」と 君は眠そうに目を擦りながら 独り言のように呟いてる

ソアラ

ポリカーボネートに映る空が 余りにも綺麗過ぎて 軋むグラスファイバの翼が ひたすらに愛おしくて

ガタゴト

朱色のリボン付けて 朝からお疲れ様 今日も西から東まで 真面目にガタゴト そこの小柄なあなた

街灯

「もしもさ、明日全てが滅びるならどうしようか?」 夕日と歩きながら ふと君が問い掛ける 「いきなりどうしたの?」と おどけて笑ってみても

ストリートミュージシャン

足踏みしてとるリズム 掻き鳴らして擦り減るピック 両手にはにじむ汗 錆び付いたストリング 遠ざかってゆく西日

ライトゲージ

外は雨だ 傘は一つだけ 僕の肩は随分はみ出る 大きな僕の歩幅に合わせて 君はいつも少し早歩き

夜明けの雨

枕元に響く波のような音は 街を走り抜ける夜明けの雨 僅かに開いた窓 入り込む雨粒 鳥の声が消えた目覚めの時

春の到着

何度この道を行き来して 両手を風にさらしたろう 記憶の桜が散らぬよう この歌に託すことにしよう