「恋はどこへ行った」の歌詞 吉田拓郎

風かぜが吹ふいているね 懐なつかしい香かおりだ
それは遠とおい時間じかんの ずっと向むこうから
古ふるい友ともを連つれて やって来くるみたいな
少すこし心こころふるえる 気持きもちにさせるよ

ただ1つ 切せつない事ことと言いえば
恋こいの歌うたが 聴きこえてこない事ことさ
僕ぼくは1歩いっぽだけ 前まえへと歩あるいて
胸むねいっぱいに それを受うけ止とめた

吹ふいて行いく風かぜに 恋こいを探さがして
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 何なにか探さがして
吹ふいて行いく風かぜに 恋こいを探さがして
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 何なにか探さがして

雲くもが流ながれてるね 想おもいを運はこんで
どこへ行いく気きなのか 誰だれも知しらない
どこから来きたのかも きっと言いわない
せめてちょっと話はなして 遥はるかな旅たびの事こと

でもそれは 叶かなわない事ことなんだね
行いくあて無ないけど 急いそいでいるんだね
僕ぼくは1人ひとりきり 取とり残のこされて
大おおきく息いきをつき 立たち尽つくしている

流ながれる雲くもは 形かたちを変かえた
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 消きえてしまった
流ながれる雲くもは 形かたちを変かえた
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 消きえてしまった

僕ぼくの想おもいを今いま 覗のぞいて欲ほしい
足たりないものをスグ 送おくって欲ほしい

頬ほほを過すぎ去さる 時ときの行いくまま
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 連つれて行いって
頬ほほを過すぎ去さる 時ときの行いくまま
僕ぼくの心こころも一緒いっしょに 連つれて行いって