「男子の場合」の歌詞 吉田拓郎

どんな仲なかかと 聞きかれれば
ちょっと疲つかれて ヤボな感かんじと
答こたえるしかないだろう

忘わすれもしない 奴やつに会あった日ひは
誰だれかの式しきで パーティーの夜よる
そんなとこから始はじまった

約束やくそくはない 束縛そくばくもない
だから自由じゆうで 親友しんゆうなんて
とても言いう気きになれぬけど

奴やつはいったい 僕ぼくの何なんだろう
離はなれていても遠とおくで
その存在そんざいが 気きになって

向むこうからすれば 僕ぼくは見みえなくて
勝手かってに１人ひとり こちらだけが
気きをもむだけの事ことばかり

人ひとの心こころはどこを 旅たびしてるのか
離はなれていても遠とおくで
その行ゆく先さきが 気きになって

どんな仲なかかと 聞きかれたら
男おとこなんて たわいなくて
語かたるほどないわけだけど

男子だんしの事ことさ 放ほうっておけばいい
どこでどうして 生いきているかも
聞きかず 話はなさず じれたまま