「いろのない日記帳」の歌詞 奥村愛子

あたし いつだって 日記にっきを押おし付つけるの
読よんでね、って揺ゆさぶって
あなた やさしく 受うけとめてくれるの
大丈夫だいじょうぶ、って言いって

午前ごぜんも午後ごごもあたしを語かたり足たりなくて
書かき出だす言葉ことばは涙なみだみたいにこぼれて

白しろいノートはもうぼろぼろになったわ
伝つたえる手段しゅだんはこれしかないのに
あなたは壊こわさぬように受うけ取とって
中身なかみを読よんではいないのでしょう?

あたし いつでも 質問しつもんを出だすのよ
どうなの、って急せかして
あなた 笑わらって 答こたえをくれないの
どうだろう、ってごまかして

本当ほんとうのことはいつも変かわって行いくのでしょう
それでも今いまの気持きもちのぞきたかっただけよ

あなたの目めにあたしは映うつりもしない
その目めをのぞくことも許ゆるされない
やさしい嘘うそはもう大概たいがいにして
広ひろげて見みせてよ こころのいろ

本当ほんとうのことはいつも変かわって行いくのでしょう
それでも今いまの気持きもちのぞきたかっただけよ

白しろいノートはもうぼろぼろになったわ
伝つたえる手段しゅだんはこれしかないのに
あなたは壊こわさぬように受うけ取とって
中身なかみを読よんではいないの

白しろいノートはもうぼろぼろになったわ
最後さいごのページで飛行機ひこうきを折おるの
それを窓まどの外そとに飛とばしてみれば
青あおい空そらだけがあたしのいろ