「色のないもの」の歌詞 川嶋あい

都会とかいでは夜よるも明あかりが灯ともっていたんだ
夜明よあけがくれば本当ほんとうの姿すがたが見みえてくるけれど
常つねに競争きょうそうでもしてるかのような社会しゃかいで
誰だれがその歯車はぐるまをまわしたんだ? 欲よくの歯車はぐるまを
足たりないものばかり埋うめようとするけど
忘わすれてるものがたくさんあるだろう もっと
気きづいてますか?色いろのないもの
気きにもとめない当あたり前まえさ
ぬくもりはいつだってそう人ひとの掌てのひらだけじゃない
微笑ほほえみと同おなじくらいのスピードで僕ぼくらは支ささえられてる

情報じょうほうと物ものに飢うえていない国くにに生うまれ
どこにいても安心あんしんして暮くらせる毎日まいにちがある
もしも明日僕あしたぼくが消きえてしまったとき
誰だれが僕ぼくのすべて意識いしきしてくれるだろう
コンビナートの光ひかりにじむ空そらはいつもここにあって
母ははのようなあたたかさで花はなを咲さかす土つちもある
見渡みわたせば充分じゅうぶんすぎる現実げんじつ 幸しあわせだと感かんじたい

気きづいてますか? 色いろのないもの
皮肉ひにくなほど無色むしょくなものに
失なくした時ときだけ困こまってあとは何なにも考かんがえない
さりげなくも憂うれいながら夢ゆめを追おって生いきているんだ
そんなときに影かげながらも守まもってくれる存在そんざいが
いつもいつもそばにいてくれているんだ
思おもい出だしてほしいんだ