「港町ブルース」の歌詞 森進一

背せのびしてみる海峡かいきょうを
今日きょうも汽笛きてきが遠とおざかる
あなたに あげた
夜よるをかえして
港みなと、港みなと 函館はこだて
通とおり雨あめ
流ながす涙なみだで割わる酒さけは
だました男おとこの味あじがする
あなたの影かげを
ひきずりながら
港みなと、宮古みやこ 釜石かまいし
気仙沼けせんぬま

出船でふね 入船いりふね 別わかれ船ぶね
あなた乗のせない帰かえり船ぶね
うしろ姿すがたも
他人たにんのそら似に
港みなと、三崎みさき 焼津やいづに
御前崎おまえざき
別わかれりゃ三月みつき 待まちわびる
女心おんなごころのやるせなさ
明日あすはいらない
今夜こんやが欲ほしい
港みなと、高知こうち 高松たかまつ
八幡浜やはたはま

呼よんで とどかぬ人ひとの名なを
こぼれた酒さけと指ゆびで書かく
海うみに涙なみだの
ああ愚痴ぐちばかり
港みなと、別府べっぷ 長崎ながさき
枕崎まくらざき
女心おんなごころの残のこり火びは
燃もえて身みを焼やく桜島さくらじま
ここは鹿児島かごしま
旅路たびじの果はてか
港みなと、港町みなとまち
ブルースよ