「フルサト」の歌詞 槇原敬之

とがった先さきの鉛筆えんぴつじゃ だめな気きがして
意味いみのない円えんを落書らくがきして まるくしてかいた「ありがとう」
「気きをつけて帰かえってきてね」 電話でんわの切きり際ぎわに君きみが
くれた言葉ことばがどんなに 嬉うれしかったか手紙てがみを書かいた

故郷こきょうを遠とおく離はなれた街まち 部屋へやの鍵かぎはあるけれど
ずっと探さがしていた 心休こころやすまる故郷こきょうのような場所ばしょを

生うまれた街まちも子供こどもの頃ころも 何なにも知しらないのに
昔むかしから知しってるみたいに 想おもってくれる誰だれかがいる
封筒ふうとうの宛先あてさきがまるで フルサトの住所じゅうしょに思おもえた
やっと見みつけた 帰かえる場所ばしょは君きみの心こころの中なか

とがった先さきの鉛筆えんぴつじゃ だめな気きがして
意味いみのない円えんを落書らくがきして まるくしてかいた「ありがとう」
重かさなったいくつかの円えんが 偶然作ぐうぜんつくる花模様はなもよう
出会であいも同おなじ縁えんというから 僕ぼくにも笑顔えがおの花はなが咲さいたよ

生うまれた場所ばしょに暮くらす人ひとも 故郷離こきょうはなれ暮くらす人ひとも
同おなじように探さがしている 心休こころやすまるフルサトのような場所ばしょを

生うまれた街まちも子供こどもの頃ころも 何なにも知しらなくても
昔むかしから知しってるみたいに きっと誰だれもが想おもいあえる
フルサトと書かいて切手きってを貼はれば 君きみに届とどく気きがしたよ
いつか同おなじ気持きもちを 僕ぼくも誰だれかにあげたい

生うまれた街まちも子供こどもの頃ころも 何なにも知しらなくても
昔むかしから知しってるみたいに きっと誰だれもが想おもいあえる
フルサトと書かいて切手きってを貼はれば 君きみに届とどく気きがしたよ
やっと見みつけた 帰かえる場所ばしょは君きみの心こころの中なか