「参月の雨」の歌詞 秋赤音

アネモネの花はなの香かおりでこの胸むねがいっぱいです
無垢むくに廻めぐり過すぎる季節きせつが沈しずめた罪つみと傷きずを―
鮮あざやかに、記憶きおく、フラッシュバック。
眩まぶしくて あたし惑まどわす 不思議ふしぎ

お願ねがいどうぞ孤独こどくな手てを引ひいて 夢ゆめを見みさせて
パステルカラーのスカートを濡ぬらした
突如とつじょの参月さんがつの雨あめです

消きえてゆく命いのちを数かぞえて
乙女おとめの祈いのり捧ささげる振ふりをして
銜くわえた煙草たばこに火ひをつけて燃もやした
純情じゅんじょうの吸殻すいがらを投なげ捨すてて笑わらった可憐かれんな少女しょうじょ

月夜つきよの海うみであなたと泳およぎたい ゆらりくらり
コバルトブルーの水面すいめんを刻きざんだ
冷つめたい参月さんがつの雨あめです

あたらしい朝あさ からっぽの心こころの軋きしむ音おとが
春風はるかぜに酔よう小鳥ことりの声こえみたく好すきよ

お願ねがいどうかあたしの手てを引ひいて あの日ひのように
パステルカラーのスカートを濡ぬらした
突如とつじょの参月さんがつの雨あめです