「プレゼント」の歌詞 BUMP OF CHICKEN

お訪たずねします この辺あたりでついさっき
涙なみだの落おちる音おとが 聴きこえた気きがして
駆かけつけたんだけど 誰だれの涙なみだかな
そういや君きみは ずいぶん赤あかい目めをしてるね

ええと、うん
そうだ いくつかの物語ものがたりを プレゼントしてあげる
ちゃんと 読よんでおく事こと いいね
それじゃ また後あとで

世界せかいに誰だれもいない 気きがした夜よるがあって
自分じぶんがいない 気分きぶんに浸ひたった朝あさがあって
目めは閉とじてる方ほうが楽らく 夢ゆめだけ見みればいい
口くちも閉とじれば 呆あきれる嘘うそは聞きかずに済すむ

そうやって作つくった 頑丈がんじょうな扉とびら
この世よで一番固いちばんかたい壁かべで 囲かこんだ部屋へや
ところが孤独こどくを望のぞんだ筈はずの 両耳りょうみみが待まつのは
この世よで一番柔いちばんやわらかい ノックの音おと

ええと、うん
きっと 今いまもまだ震ふるえながら 笑わらおうとして泣ないて
音おとの無ない声こえで助たすけを呼よぶ それは 正ただしい姿すがた

このままだっていいんだよ 勇気ゆうきも元気げんきも 生いきる上うえでは
無なくて困こまる物ものじゃない あって困こまる事ことの方ほうが多おおい
でもさ 壁かべだけでいい所ところに わざわざ扉作とびらつくったんだよ
嫌きらいだ 全部ぜんぶ 好すきなのに

ええと、うん
大丈夫だいじょうぶ 君きみはまだ君自身きみじしんを ちゃんと見みてあげてないだけ
誰だれだってそうさ 君一人きみひとりじゃない
ひどく恥はずかしい事ことで でも逃にげられない事ことで
そりゃ僕ぼくだってねぇ そりゃ僕ぼくだってねぇ
本当ほんとうに面倒めんどうな事ことで 誰だれにも頼たのめない事ことで
そりゃ僕ぼくだってねぇ
まぁ いいや

少すくなくとも 君きみには味方みかたがいるよ
プレゼントの物語ものがたりの中なかの住人達じゅうにんたち
さぁ これから何なにをするんだい 僕ぼくはもう行いかなきゃ
ほら またどこかで 涙なみだの落おちる音おと