「虹」の歌詞 天野月子

せいくらべ
公園こうえんの柱はしら
あなたを越こせなかった頃ころ
大おおきくて
取とれないもの欲ほしがってた
高たかい木きに登のぼってた

憂鬱ゆううつな授業じゅぎょうを蹴けって
七色なないろの麓ふもとを目指めざした
ねぇ
迎むかえなど来こなかったね
手てを取とって逃にげ出だすことだって出来できた

はみだす大おおきな言葉ことばで
答こたえ写うつしながら書かき綴つづったノート
方程式ほうていしきより確たしかな夢ゆめに
膨ふくらんでみえたからっぽの鞄かばん

空飛そらとぶ車くるまに乗のって
ふたりで宇宙旅行うちゅうりょこうしよう
ねぇ
どれくらいで気付きづいた
空高そらたかく架かかった虹にじの仕組しくみを

はみだす大おおきな景色けしきを
答こたえ探さがしながら書かき殴なぐった画用紙がようし
デッサンよりも細こまやかな夢ゆめと
溢あふれ出だしそうな鉛筆えんぴつの破片はへん

行方知ゆくえしれずのタイムカプセル
橋はしを渡わたれず泣ないてる
地平線沈ちへいせんしずむ太陽たいようの下したまで
わたしを連つれ出だしてよ

はみだす大おおきな言葉ことばで
答こたえ写うつしながら書かき綴つづったノート
方程式ほうていしきより確たしかな夢ゆめに
膨ふくらんでみえたからっぽの鞄かばん

はみだす大おおきな景色けしきを
答こたえ探さがしながら書かき殴なぐった画用紙がようし
あの日ひのあなたを追おい越こし
頭あたまひとつ突つきだした不自然ふしぜんなライン