「戯曲 かごめ謡」の歌詞 Kagrra,

あな哀かなしや あな怨うらめしかな 今宵こよいの月つきはいと狂くるおしく 瞼まぶたの裏うらの罪つみを映うつす うしろのしょうめんだあれ?
此この世よは好すいても惚ほれても 愛憎あいぞうに身みを焦こがす 惹ひかれ逢あう者ものを 底そこの抜ぬけた 獄ごくの極きわみへ 噫ああ 逆さかさに蹴落けおとして
愛執昇華あいしゅうしょうか 迷宮めいきゅうでしょうか? 心抗こころあらがえず 只管ひたすらに唾液だえきを 四肢ししを絡からませて 愛願成就あいがんじょうじゅ 誑たばかり上手じょうず? 耳許みみもとで囁ささやく 言ことの葉陽炎はかげろうの如ごとく
十重二十重とえはたえに取とり囲かこまれたる 格子こうしの隙すきはまるで百々目鬼どどめき さても針はりの筵むしろでありんす うしろのしょうめんだあれ?
浮うき世よは明あけても暮くれても 諍いさかいを繰返くりかえす 男おとこも女おんなも 赤あかい糸いとを 固結かたむすびして 噫ああ 互たがいに引ひき千切ちぎる
愛心譲与あいしんじょうよ 遊あそびましょうよ? 滑すべりをよくして ゆっくりと優やさしく 痛いたくないように 愛変千化あいへんせんけ 踊おどりませんか? 吐息といきが尽つきるまで 命いのちが果はてる時ときまで
うしろのしょうめんだあれ?悪戯いたずらに躯からだを貪むさぼる 籠かごの鳥とりは縛しばられて 翼つばさをももがれて
愛執昇華あいしゅうしょうか 迷宮めいきゅうでしょうか? 心抗こころあらがえず 只管ひたすらに唾液だえきを 四肢ししを絡からませて 愛願成就あいがんじょうじゅ 誑たばかり上手じょうず? 耳許みみもとで囁ささやく 言ことの葉陽炎はかげろうの如ごとく消きえ失うせても
愛心譲与あいしんじょうよ 遊あそびましょうよ? 滑すべりをよくして ゆっくりと優やさしく 痛いたくないように 愛変千化あいへんせんけ 踊おどりませんか? 吐息といきが尽つきるまで 命いのちが果はてる時ときまで